気合いの華
「なんだ、松戸も倒れさせたのかよ!俺の勝ちかと思ったのによ!?」

にしてもやっぱ、ミッキーもすごいや!滅茶苦茶蹴りが早いんだもん!!

ガチャッ!!

「あ、松戸くん!」

松戸くんは笑いながら戻って来た。
隼人先輩は落ち込んでる様な悲しんでる様な…

「つーかどしたんだよ?ケガしてねぇじゃん?」

冴島くんが思った疑問をぶつけた。

「俺の担任を公園まで連れてったんだよ♪」

「へ?もしかして話し合いで終わったの?」

「まぁそうだけど…」

「彼女に良い物食わせ過ぎんなよ?あんなんになっちまうぞ?」

「わかってるよ…」

隼人先輩は2組の担任の佐々木先生を見てショックを受けたんだろう。
きっと自分の彼女が太ったらあんなんになるって思って…

「みんな見たいだろ?俺の担任?」

松戸くんは本当に楽しそうに話す。
最近松戸くんの笑ってる時の顔をちょくちょく見る気がするなぁ。

「俺は見てぇな♪」
「あ、俺も!」
「ミートゥー!」

「そんなこったろうと思ったぜ?実は…扉の向こうには担任が待ってるから、呼べば来るぜ?」

「マジで?じゃあ今は隼人の彼女を先に思いだそう…」

「だした?」
「おういける!」
「みんないいか?」
「あぁ、呼んでくれ?」

「んじゃ呼ぶぜ?佐々木先生~、入ってこいよ~?」

ガチャッ!


俺らは入ってきた佐々木先生を見てみんなで爆笑した。
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