桜並木の下で 下 ~十月から三月~
「なんでっ!?」
「何だかんだ言って、本当は俺とヤりたいんじゃねぇの?」
「バッ…違う!」
そんなんじゃないよ…。
「何が違うんだよ!?」
「律さんとっ…つきあってるんでしょ!?」
私は怒鳴った。
「言ったろ…?俺は―――」
「じゃあ、なんで腕からめてたの!?なんで繁華街にデートしに行ってたの!?」
…あ。繁華街って言ったら…ばれちゃうじゃん。
「やっぱりお前、いたんだな?」
こうなったら、ヤケクソだ!