桜並木の下で 下 ~十月から三月~
「あ、わかった!じゃあ、ご褒美に、キスさせて?」
「嫌だぁ」
「拒否権なし!」
翼の顔が、迫ってきた。
「好きでもない女子と、キスして楽しい?」
私は、翼の胸に手を置いて、キスを阻止した。
「は?」
「翼、七夏ちゃんと、付き合ってるんでしょ?一緒に寝たんでしょ?なら、七夏ちゃんとすればいいじゃない」
私、今にも泣きそう。
自分でも、なんでこんなに冷たくしか言えないのかわかんない。