意地悪なアイツ【完】



~唯 side~



空から綿あめのような
大粒の雪が降りだした1月上旬。

年は開けて正月のお祭り騒ぎが収まり、
冬休みは最終日になった。



そんなある日の夕方
いつものように部屋でゴロゴロしていると


ピロリロリンッ

メールを受信する着信音がなった。
画面を確認すると

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健人

ーーーーー


健人!?

メールが面倒であまりしない主義の健人。
そんな健人からメールがきて胸が高鳴る…


ーーーーー

From 健人

よっ、久々だな。
相変わらず毎日暇してるか?笑

今日海に行こーぜ
6時に駅前で。

ーーーーー


相変わらず強引な誘いかた…

『もうっ!』

なんて言いながらも口元がニヤついてしまう。


久々のデートにワクワクしながら
私は急いで準備をした。


髪を巻いてナチュラルに仕上げた化粧。
迷って迷って決めた真っ白なコートに身を包み私は家を出た。



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