【完】運命は罠と共に
「あっ」


「どうした?」



急に声を出した私に田中さんは不思議そうに問いかけてきた。



「田中さんの鼓動も早いなって思って。私だけじゃなくて嬉しい」



そう言って、田中さんの胸にまた耳を当てた。


すごく早く脈を打っているのは確か。



「俺もこの状況に緊張してるから」



私の頭を撫でながら気まずそうに答えてくれた。






本当になんか落ち着くな。


男の人といてこんなに安らげる感覚は初めて。


田中さんとは、こんな風に2人でいるのは初めてなのに驚きだ。







本当に心地よくなって、私の意識は徐々に遠のいていった。



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