私を壊して そしてキスして

「菜那、これからも公私共々よろしくな。上田も仕事を続けるはずだ」

「――はい」


翔梧さんと、やりがいのある仕事。

この二つを一度に手に入れた私は、あの頃からは考えられないような幸せを感じていた。


仕事も、恋も、一度になくした私が、やっとたどり着いた幸せ。


辛くなかったとはとても言えないけれど、それを乗り越えられた私は、もうきっと壊れたりはしないだろう。



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