私を壊して そしてキスして
「付き合っているからだ」
そう言ったときの彼の顔を思い出す。
自分の立場なんて少しも考えないで、そう言ってくれたこと。
それがどれだけうれしかったか。
まさか、彼とこんなことになるなんて、少しも思ってはいなかった。
けれどこうなって、すごく救われた自分がいる。
ずっと私を見守っていてくれた彼。
仕事だけじゃなく……。
すべての家事を済ませる。
家にいた頃少しは手伝ってはいたけれど、意外と重労働なんだと思った。
けれど、少し忙しいくらいが今の私には丁度いい。
何もすることが無くなってしまうと、すぐに不安に飲み込まれるから。
翔梧さんは、しばらく体を休めるようにと私に言った。
しばらく、何も考えるなと言って。
けど……。