君がくれたもの




彼は、体重をかけないように私に覆い被さると

その瞳を甘く輝かせて私を見下ろす



「…好きです」

「芹沢くっ…」


また唇を塞がれる。



「あなたを、ご主人から奪おうなんて考えてません。だから…これ以上、何もしません」


私の髪の毛を優しく撫ぜながら、囁くように話す


「あなたが、俺のこと…気にかけてくれてただけで十分です。…今、あなたが腕の中にいてくれるだけで…」



ドクンドクン…心臓が波打つ



そうして長い間、見つめ合っていた。




私には、何時間にも感じられたけれど…




















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