君がくれたもの





「ちょっ…和希、危ないよ…」

「駄目、ご飯なんか後でいいよ。先に芽衣を食べたい。」


和希は、私のうなじに口づけて、私を抱きしめる腕に力を入れる。


「ま、待って…」

「待てないよ。」

慌てる私を和希は、軽々と抱き上げるとベットルームに連れて行く。


和希の抱き方は、優しくて情熱的だ。

私を離してはくれない。



「…ああ…ダメ…」

私は熱くて、和希にしがみつく。

和希は、そんな私を切なげに見つめ、

「愛してる…芽衣。…」

耳元で囁く。

今日の和希は、いつもに増して情熱的だ。


私は、意識が薄れそうになるのを必死にこらえ、涙がにじむ。



愛される喜びを和希が教えてくれた。

幸せ過ぎて泣きたくなる。
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