白いジャージ9 ~最終章~




「お、年賀状が来てる」



「わ~、いっぱいだね」





年賀状は毎年多かった。



先生は教師。



生徒から“年賀状が出したい”と言われれば、断ることはできない。



体育祭の応援団長姿を見て、ファンが増えた。



生徒からの年賀状はあまりじっくり読まないように気をつけているんだけど、やっぱり気になる。




“体育祭でファンになりました”とか“新垣先生に憧れています”なんて書いているのもあって。



わかってはいるけど・・・・・・


仕方がないんだって自分に言い聞かせてはいるけど・・・・・・






「な~に?嫉妬してんのかぁ?」





私の気持ちはバレバレで、先生に頭をコツンとされた。





「素直に自分の気持ち言えって。別に嫉妬してくれていいから」






そんな優しい言葉をくれる。






「先生、かっこいいもん」




「ば~か」




年賀状を読んでいる私の肩に手を回して、頬をくっつけた。








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