白いジャージ9 ~最終章~




「出会えて・・・・・・良かった」





呟くようにそう言った先生の横顔を見つめていると、私の頬に涙が伝う。





「赤ちゃんも聞いてるかな。今の会話」




「ああ、聞いてるよ。パパとママはラブラブだなって笑ってると思うよ」







ハンバーガーを食べ終えた先生が、車の外に出た。



私も外に出て、夜空を見上げた。







「なぁ、直?」



「何?」



「ずっと、我慢してたんだけど・・・・・・チューしていい?激しいヤツ」







照れ臭そうにそう言った先生がかわいくてかわいくて、私は先生を抱きしめた。







「先生っ!!大好き!!」




「お腹痛くならないかな?大丈夫?」





心配そうにお腹に手を当ててくれる。





「大丈夫だよ。私が幸せな気分になれば、赤ちゃんも幸せだもんね」





そう言って、私から先生の唇にキスをした。





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