白いジャージ9 ~最終章~






廊下を走っちゃいけないと言っている俺だけど、今日は走る。






落ち着け。



大丈夫

大丈夫。







車に乗り、俺の両親に電話をかけた。




そして、気持ちを落ち着かせてから、運転した。








病院に車を停めて、深呼吸。




空を見上げた。







夏らしい、爽やかな空。








いつか直と見た空に似ていた。





ビー玉みたいな。




綺麗な空だった。









< 285 / 304 >

この作品をシェア

pagetop