白いジャージ9 ~最終章~









「矢沢。今のは聞かなかったことにする。じゃないと、お前のこと抱きしめたくなるから」






新垣先生は、少し振り向いてそう言った。





キャ~!



そういう展開??





嬉しい。




今日は、ずっと“教師”の顔のままだと思ったのに。








「新垣先生、滝に到着したら抱きしめてくれますか」





調子に乗る私。






「そんなこと言われて、我慢できるか・・・・・・ばか」









静かな山の中で。




小鳥のさえずりを聞きながら。






先生に抱きしめられた。







< 50 / 304 >

この作品をシェア

pagetop