白いジャージ9 ~最終章~






「離婚したんだってな」





「ああ。俺が悪いんだ。相変わらず、俺はバカだから」




と健二は、自分の頬をパチパチ叩いた。





よく陸上のスタートの時に、健二がやっていたっけ。









「まぁ、また出会いもあるだろう。あきらめんなよ。家族ってやっぱりいいもんだから」






「そうだな。次は失敗しないように大事にするよ」









キャバクラに来たことは、不本意だけど、健二と腹を割って話せたことは良かった。




ここだから話せたのかもしれない。








< 89 / 304 >

この作品をシェア

pagetop