白いジャージ9 ~最終章~








こんなに嬉しそうに話してくれているのに、私の頭の中はキャバクラのことでいっぱいだ。





先生の懐かしい思い出話を、笑顔で聞いてあげられない。








「そうなんだ」





私はうつむき気味にそう言った。





「直?どした?」








ユニフォームが床に落ちた。






「ごめん。先生、ごめん」








一気に涙が溢れてくる。








自分への苛立ち。




嫉妬しちゃう自分が嫌い。






勝手に変な想像しちゃう自分も嫌い。







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