4月1日の偶然少年A。
「うっ…うわああああああああああああ!」
俺は恐怖に叫び声をあげていた。
混乱にあふれる交差点の真ん中で頭をかきむしる。
したはずのケガがなくなり、死んだはずの自分は死んでいない。
こんなおかしなことってあるかよ…!?
空はそのまま頭をかかえ、呻く。
頭に再びあの声が響く。
『君は永遠に死ねないよ』
もう声はでない。
喉はかれて、かわいた唇からは何も言葉はあふれない。
誰か教えてくれ…!
俺の体に何が起こっているんだ…!?
いつの間にか再びやってきた医者たちと
交差点の混乱をききつけてやってきた警察官に抱えられ、空は病院に運ばれていた。
辺りは混乱に満ちて、けれど自分の頭はそれ以上に混乱に満ちていてー…