シュガー&スパイス

ガラーン

  カラーン



突然の鐘の音。
その音を聞くと、男の子は寂しそうに笑った。



『オレも行かなくちゃ』

『また、あえる?』

『うん。 きっとあえるよ。
オレがキミをむかえにいく。

いつか、いつかきっと』




そう言って、男の子はあたしの髪をふわりと撫でた。




うん、きっとだよ?

あたし、待ってる。





…………まってる…………。
 

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