この学園は普通じゃない。〜いけめん☆すーぱーらいふ〜

真実は残酷なほどに。




「キャー!!昴くぅーん!!」


「こっち向いてぇぇ!!」


SUBARUの皆さんの声がすごい。

そんなSUBARUの子たちににこやかに手を振る昴先輩。


「昴先輩!!お疲れ様です!!」


私は昴先輩の方へ走って行く。

あくまで自然に。

記憶を探る。


「華恋ちゃん。」


私と目が合うと昴先輩は数多の女子を虜にする笑顔を私に向ける。


「やっぱ、中等部生徒会はすごいねぇ。さすが神世代。」


昴先輩はおどけた感じで両手を軽くあげて首をかしげる。


「そんなことないですよ。てか、先輩もS級だし。」


私はそう言いながら昴先輩にタオルを渡す。

それを「ありがとう。」と言いながら受けとる昴先輩。


昴先輩に触れる。


昴先輩が見てきた記憶が私の頭の中を流れていく。


リレーの時。

やっぱり凛妃と話してたんだ。


話の内容は見ない。


早く昴先輩の記憶を見えるだけ見なくては。






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