この学園は普通じゃない。〜いけめん☆すーぱーらいふ〜
「華恋ちゃん。」
隆也くんのところに行こうとした私の足が止まる。
妖艶なその声。
「昴先輩。」
振り向けば昴先輩が楽しそうに笑っていた。
「迎えに来たよ。」
「.....っ。」
体に力が入らない。
魅了の能力だ。
「さ、こっちへおいで?」
昴先輩は手招きをして私を呼ぶ。
ふわふわした感覚。
自分が自分じゃないみたい。
昴先輩に言われた通りに私の足は動く。