この学園は普通じゃない。〜いけめん☆すーぱーらいふ〜
第九話〜赤い真珠。後編〜
みんながいてくれるから。
私が見たのはお母さんの記憶。
胸が締め付けられる。
「はは、あはは。ついに溶けたね。封印が。」
昴先輩が楽しそうに私を見つめてる。
激しい業火が私を包む。
燃え上がる校舎。
「「「華恋!!」」」
みんなが熱そうに顔をしかめながら私に叫ぶ。
離れて。
逃げて。
私はもう、私じゃない。
ドーンッ
私の体は完全に火竜に支配されていた。
誰だろうと見境なしに攻撃を始める。