歩み


クラスの名前の中に、ある人たちの名前があった。


俺の後ろに並んだ、『鈴木優』

そして女子の欄にあった、『小林百合』





なんで…どうして。
二人の名前を見た瞬間、切なくなった。
切なくなった理由のもう一つは、広瀬の名前がないことだ。


けどもし同じクラスの欄に広瀬の名前があったら、それもそれで困ってしまう。



神様は何がしたいのですか?
やはりあなたは存在しないのですか?



「優と…小林…」




小さな声で言葉を漏らす俺。


その声は周りの音に掻き消されていった…。
ぱらぱらと落ちていく桜の花びらのように。
最後は地面と一体化だ。


脱力感が襲う。



どうすればいいのかな?俺はどう接すればいいのかな。



優はもう見たかな…。
そして何て思ったかな…



俺は視線を下に向けて歩いていく。
新しいクラスへと。



沙紀と優と同じクラスになれたのはいい。
けど広瀬の名前がなくて、小林の名前がある。



神様は不公平だね。



< 369 / 468 >

この作品をシェア

pagetop