歩み
クラスの名前の中に、ある人たちの名前があった。
俺の後ろに並んだ、『鈴木優』
そして女子の欄にあった、『小林百合』
なんで…どうして。
二人の名前を見た瞬間、切なくなった。
切なくなった理由のもう一つは、広瀬の名前がないことだ。
けどもし同じクラスの欄に広瀬の名前があったら、それもそれで困ってしまう。
神様は何がしたいのですか?
やはりあなたは存在しないのですか?
「優と…小林…」
小さな声で言葉を漏らす俺。
その声は周りの音に掻き消されていった…。
ぱらぱらと落ちていく桜の花びらのように。
最後は地面と一体化だ。
脱力感が襲う。
どうすればいいのかな?俺はどう接すればいいのかな。
優はもう見たかな…。
そして何て思ったかな…
俺は視線を下に向けて歩いていく。
新しいクラスへと。
沙紀と優と同じクラスになれたのはいい。
けど広瀬の名前がなくて、小林の名前がある。
神様は不公平だね。