不器用なぼくら
急いでお店に入るとそこには本日の早番メンバーがいた



シュン「おはよう田中さん」



みお「おはようございます!」



シュン「今日俺もカフェのフロアだからよろしくね」



みお「あれ?じゃ雑貨は誰がやるんですか?」



廉「ダーリン来るまでは俺がやるから」



みお「ダーリン?」



シュン「あぁ、太郎君の事ね。2人の中でよく分かんない設定が存在してんの(笑)」



みお「え?何ですかそれ」



廉「みおには分かんないよ。俺らの関係は」



シュン「冗談に聞こえないから(笑)」



幸宏「てゆーか廉!今田中さんの事“みお”って言った!いつの間にそんな仲になったんだよ!」



呼び名の変化にいち早く気付いた田中君は廉の体をゆさゆさしながら聞いてる



廉「うるさいな、お前に関係ないじゃん」



幸宏「俺も!俺も下の名前で呼びたい!」



みお「うん、いいよ」



幸宏「やったー!じゃ俺の事も下の名前で呼んでね!」



みお「ユキちゃんだね」



幸宏「いいねいいね!俺らこれで超仲良しじゃん!」



シュン「じゃ俺も呼ぼうかな」



みお「なら私はシュン君って呼びますね」













話がひと段落ついてスタッフルームに向かうと後ろから廉がついてきた



みお「あ、スタッフルーム行くの?」













廉「皆から名前呼ばれて嬉しいの?」















みお「え?」



廉「だから。名前で呼ばれて嬉しいのって聞いてるの」



みお「嬉しいっていうか・・・あれは話の流れで」



廉「流れねぇ」



みお「でも皆に一歩近づけた気がするから・・・うん。嬉しいな」



廉「ふーん・・・あっそ」



そっけない返事をしてそのまま廉は1階に降りていった




何だったんだろう



あれ?



廉、スタッフルームに用事だったんじゃないのかな?



よく分からないまま開店準備をした
< 32 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop