桜の木の下で~好きになってはいけない人~
そして美鈴はどこか、気持ちが落ち着かないでいた。

参加者は陽季と聖羅といった、同じ学校の二人に、他は親の会社関係ばかりだ。


しっかりしなくちゃならない。


いつもこのパーティーは、緊張する。

「美鈴お嬢様、東宮様と水前寺様がおみえになりましたが、通してよろしいですか?」

「ええ、私が呼んだからどうぞ」

扉が開き、二人が通されてきた。

「美鈴様!久しぶりに逢いに来ましたわ!」

「相変わらずね、聖羅さん。私が呼んだのに。」

「そうですけど、今まで美鈴様は、パーティーの為に休まれてました。だから来たのです。」

< 19 / 77 >

この作品をシェア

pagetop