御劔 光の風2
彼の後ろ姿をちらりと見つめ、カルサはその場から離れて人混みをかきわける。
「カルサ!」
動き出して間もなくカルサを呼び止める声がした。
聞き覚えのある声だけに目を見開いて足を止める。
「千羅。」
カルサの視線の先に手を挙げて立つ千羅を見付けた。
珍しく千羅が姿を表し、しかもカルサの名を呼んでいる。
その時カルサは沙更陣が見せた去り際の表情の意味に気が付いた。
どうやらカルサの背後で地神・千羅が睨みをきかせていた事が理由のようだ。
「あっちへ行かないか?」
親指を立てて後方を指す、カルサは物言わず頷いて彼の後に続いた。
千羅はカルサを会場に面した広いバルコニーに連れ出したかったらしい。
天気もよく、開放的で過ごしやすい場所だというのに意外と誰もいない。
まるで二人の為に用意されたようだ。
「どうした?珍しいな。」
「パーティーだし、少しくらい楽しんでもいいでしょ。」
「カルサ!」
動き出して間もなくカルサを呼び止める声がした。
聞き覚えのある声だけに目を見開いて足を止める。
「千羅。」
カルサの視線の先に手を挙げて立つ千羅を見付けた。
珍しく千羅が姿を表し、しかもカルサの名を呼んでいる。
その時カルサは沙更陣が見せた去り際の表情の意味に気が付いた。
どうやらカルサの背後で地神・千羅が睨みをきかせていた事が理由のようだ。
「あっちへ行かないか?」
親指を立てて後方を指す、カルサは物言わず頷いて彼の後に続いた。
千羅はカルサを会場に面した広いバルコニーに連れ出したかったらしい。
天気もよく、開放的で過ごしやすい場所だというのに意外と誰もいない。
まるで二人の為に用意されたようだ。
「どうした?珍しいな。」
「パーティーだし、少しくらい楽しんでもいいでしょ。」