御劔 光の風2
「リュナ、カルサを頼む。俺たちは皆あいつを守る為に必死だ。君の存在は大きい。」
ジンロは首下をゆるめ、服の下に隠していた首飾りを外した。
しっかりと握り、息を吹きかけ祈りを捧げる。
「これは守護のまじないをかけてある。これを君に。」
ジンロは立ち上がり首飾りをリュナに差し出した。
リュナは戸惑い、狼狽えながら首を横に振る。
「これはジンロ様の物、受け取れません。」
「貰って欲しいんだ。」
ジンロは微笑み、リュナの手を取って首飾りを乗せた。
手に感じる重みに申し訳なさそうにリュナはジンロを見上げる。
「何故か君の力は…先代風使いより弱い。」
その言葉にリュナの身体は大きく反応した。
目を大きく開き何か言いたげに口が小さく動きを見せる。
「…自覚はあったようだな。」
目を泳がせながら俯いていくリュナの表情は曇っていた。
図星なのだと言っているようだ。
「これがあれば少しは力の足しにもなるだろう。力を増幅させる作用もある石だ。」
ジンロはリュナの頭をぽんぽんと叩いた。
全て分かっているかのような仕草、リュナの中に安心感が生まれる。
ジンロは首下をゆるめ、服の下に隠していた首飾りを外した。
しっかりと握り、息を吹きかけ祈りを捧げる。
「これは守護のまじないをかけてある。これを君に。」
ジンロは立ち上がり首飾りをリュナに差し出した。
リュナは戸惑い、狼狽えながら首を横に振る。
「これはジンロ様の物、受け取れません。」
「貰って欲しいんだ。」
ジンロは微笑み、リュナの手を取って首飾りを乗せた。
手に感じる重みに申し訳なさそうにリュナはジンロを見上げる。
「何故か君の力は…先代風使いより弱い。」
その言葉にリュナの身体は大きく反応した。
目を大きく開き何か言いたげに口が小さく動きを見せる。
「…自覚はあったようだな。」
目を泳がせながら俯いていくリュナの表情は曇っていた。
図星なのだと言っているようだ。
「これがあれば少しは力の足しにもなるだろう。力を増幅させる作用もある石だ。」
ジンロはリュナの頭をぽんぽんと叩いた。
全て分かっているかのような仕草、リュナの中に安心感が生まれる。