私と彼が嘘をつく理由

あっという間に
学校に到着。

下駄箱は学年別。

だから、普段は
下駄箱の手前で
バイバイのはずなのに
今日は止まる様子が無い。

「お兄ちゃん?」

「シーッ!」

理由を聞こうとしたら
忍は口に指を当ててそれを制した。

なんだかよく分からないが
黙って後ろについて行く。


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