不思議な国の物語
幼い頃の記憶。
朝起きてから夜寝るまで
ずっと誰かに見られてる感じがしてた。
でも、振り向いても誰もいなくて
最初は、勘違いかなって思った。
でも………
違った。誰かがいたんだ。
だって、いつもじゃないけど
ある日突然
手を握られたり
何かが髪に触れたり
一番驚いたのは名前を呼ばれた事だった。
今思えば、幼い男の子の声だった
”ももか”
どこか切なげで寂しげで
見つけたいって思っても姿は見えない。
それが、何だかもどかしくて
パパに相談したんだ。
そしたら、パパは私が変質者にストーカーされてるとかで騒ぎになった。
それ以来、パパに相談するのは止めた。
それと同時にその感じる視線も
触られる感触も声も聞こえなくなった。