いつのまにか……、すき♥

「えっ、なに? 月曜の講義で会わなかったっけ? あ、タカハシ休みだったっけ?」

ムクリと頭を起こして振り返った。

「おまえ、どんだけ女捨ててんだぁ~

学食で昼寝かよ。ほら、ご飯粒ついてっぞ」

「ウソ?!」

自分より先にあいつの手が伸びてきて、あたしの口元をつまんだ。


<パクッ>


なんて音がする筈もないけど。

ただあたしには、あいつがつまんだご飯粒を自分の口に入れるのが見えただけ。



ちょっとだけ戸惑ってドキリとしたけど、友達だもん、関係ない。
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