紅蓮の鬼
仕事熱心、ねぇ。
そう言えば、淋は学校でも仕事であれば何でもすべてこなしていた。
……仕事しすぎて体壊さないといいんだけどなぁ。
ふと俺はそんなことを考えた。
「あ、そう言えば、」
空木が俺に目を向けて、何か思い出したように言う。
「淋が言ってたよ」
「何て?」
「『明日か今日の夜か、どちらかは分からないが、楓太を鍛える奴が来る』って」
「え、それって……」
俺は少し狼狽える。
「俺を鍛えてくれるヒトって、淋でもないし、駒繋でもないってことか?」