紅蓮の鬼
「んで、あれ何?」
楓太が獣鬼の肩を指した。
包帯のような白い布で巻かれている上から、大きく×印が書かれている。
「!」
ワタシは目を見開く。
まさかとは思っていたが、あれは――
-----ズドォォオンッッ
「「!!」」
目の前には先ほど、ワタシ達を睨んでいた獣鬼がいた。
「オォォおぉ……血ガ…血ガ欲シイィ!!!」
獣鬼は大きな腕を振り回して、ワタシ達を捕らえようとする。
ワタシ達はそれをかわす。
「なっ――」
ワタシはその時、見た。
――目が赤く、なっていた。