紅蓮の鬼
千秋が徐に、手を地面に置く。
「!」
ワタシは反射的に地面から離れ、木の幹に足をつけた。
-----ザァァアッッ
途端に、ワタシが地に足を着けていた所からぬりかべのような、大きな壁が地面から出てきた。
-----ゴゴゴゴ…
今度は木の下から音が聞こえる。
見ると、ワタシがいる木を中心に土が蟻地獄のように吸い込まれていく。
ワタシは跳躍した。
試しに地面を駆けてみるが、はじめと同じようにワタシが通ったところから、次々に壁が天に向かって突くように出現する。