紅蓮の鬼
「もし俺が死んだら、どうしてくれんだよ?」
立ち上がって、俺は淋に言う。
風上から、かすかに千秋の匂いがする。
その匂いはだんだん濃くなっていく。
「その心配は不要だ」
彼女が口角を上げた。
「りょーかいっ!」
言い終わるのとほぼ同時に、俺は高く跳躍する。
淋も西の方に跳躍する。
-----ズドォォン
先が鋭く尖った砂の柱が、地面から勢いよく顔をのぞかす。
あのまま今みたいに跳躍していなかったら、恐らく俺は串刺しになっていただろう。
「あっぶねー」