紅蓮の鬼


「我らは色緋」


そう言って松谷は、黒髪をなびかせて俺が寝てた部屋に入っていく。


「しきひ…?」


俺も松谷に続いて部屋に入る。


――何だっけ? 


どっかで聞いたことある。


あー……こんなことなら、なんかよく分かんねーけど覚えとくんだった!!!
 

「…………………」

――……何をだよ


冷静に自分にツッコんでみる。




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