紅蓮の鬼



一先ず落ち着いたのだろうか。


楓太がワタシの首から口を離す。


飲み物を一気飲みした時のように、息が荒い。


チラリと彼を見ると、スッキリした顔をしていた。


さっきの顔色の悪さとは大違いだ。


――全く


ワタシは少し、口角を上げた。




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