紅蓮の鬼

...side槐




それは我(わたし)が最後に会議の場所から出た後のことだった。


強い突風が吹き、木々が揺れる。


人鬼ほど鼻はよくないが、その時にスン、と微かに血の匂いが香った。


――まさか


ザワリと胸騒ぎがする。


嫌な予感がして、我は風上へと急いだ。




< 474 / 656 >

この作品をシェア

pagetop