紅蓮の鬼


一方、空木はというと。


彼はイスに座って目を落としていた。


……視点を変えれば、項垂れているようにも見えるその姿は…。


寝てんのか?


いや、まさか。


すると、空木が徐に頭を起こす。


「………………」


はい、結論。


空木は何か考え事をしているようだ。


彼がなんかすっごい、今話しかけてくんなっていうオーラ纏ってるから、俺は黙って空木を観察…もとい、見守っておくことにします。


「…………………」


「…………………」


「…………………」


「…………………」


「…………………」


「…………ヒマだ……」


俺は誰にも聞こえないようにポツリと呟いた。




< 580 / 656 >

この作品をシェア

pagetop