同居人はNo.1ホストー3ー完

尚希side

















クソッ、何で誕生日パーティーなんて行かなくちゃいけねぇーんだよ。








拒否していた俺が、この誕生日パーティーに来た原因。





それはー……捺海。








昨日、アイツは誕生日パーティーに行こうとか訳の分からないことを言って来た。








行きたくなかった俺は、当然断った。







けど、アイツは……







リタイアせずに、ずっと行こう行こうとしつこく連発して来た。







そんな、捺海にイラッと来た俺は思わず許してしまった。








我に返り気付いた時には、もう手遅れだった。








まぁ、こんなことがあって俺達は今ここにいるってわけだ。









って言うか……アイツ遅ぇーんだよ。







この俺様を待たせるなんて10年早ぇーわ。







俺は、スーツに着替えて部屋にいる捺海を待っている。








それにしても、この格好……







俺は、自分が着ているスーツを見た。







マジで、落ち着かねぇ……





落ち着かないのも当然。






俺は、普段スーツを着ているがこんなキッチリとは着ていない。







いつも、仕事で着ているスーツは着崩している。







ボタンを二段開けネクタイを緩め髪は、今よりもっといじってある。







だけど、今はー………






髪は、少しいじるぐらいでボタンは全部締めネクタイもキッチリとしている。







こんな姿を徹夜達に見られたら絶対笑うに決まっている。








本当は、今直ぐにでもこの真面目っ子みたいな着方を崩したい。








こんな着方、俺様には合わねぇー







こんな真面目っ子な着方が、似合う奴と言ったら王子様みてぇーな春綺と真面目でクールな甲斐ぐらいだ。







似合わなくても、着崩してはいけない。


















< 112 / 561 >

この作品をシェア

pagetop