同居人はNo.1ホストー3ー完
俺の首に腕を回しニヤニヤと気持ち悪い表情を浮かべる徹夜。
「別に考えてない。」
徹夜の言った言葉が、図星だったからなのか何故か嘘を付く俺。
手に持っていた携帯をポケットにしまおうとするとー……
(あっ、尚希!!
携帯に着信が入ってんぞ)
俺の携帯を勝手に覗いていたのか、そんなこを言う徹夜。
「あ?着信?」
ポケットにしまおうとした携帯を出し画面を見ると……
確かに徹夜が、言う通り着信が入っていた。
もしかして、アイツか?
着信を見ると、2件の着信が入っていた。
しかも、着信の相手は2件とも同じ……
捺海からだった。
電話が、かかって来た時刻を確かめると夜の7時頃だった。
(おっ、捺海ちゃんからじゃーん♪)
俺は、ニヤニヤする徹夜を無視して携帯を耳に当てる。
(きっと、捺海ちゃん尚希が、帰ってくんのが遅いから電話したんじゃね?
捺海、寂しいよぉーって(笑))