同居人はNo.1ホストー3ー完









あたしは、ママの言葉に反応し頭を左右に大きく振るう。








この時……あたしの鼓動は、一気に加速した。







何故ならー……







握っているママの手が、段々と冷たくなっているから。








それを感じる度にあたしの鼓動が、加速し焦りが出り目頭がどんどん熱くなる。
 








「嫌だ……嫌だよ…ママァ……………


死じゃ嫌だよぉ……っ…ママ…!」









あたしは、涙を流しながら握っている手の力を強くする。









(捺海……ママが、いなくても…頑張って生きて……生きて…幸せになって……)







ギュッ……







ママの瞳からは、涙が零れ落ちあたしを優しい瞳で見つめる。






(パパを…恨まないであげて……パパは、本当は不安なだけなの……)







どうして??






ねぇ……どうして、パパのことそんな風に言えるの?








あんなにママを苦しめて来たのに……何で……







そんな言葉を聞いてあたしは、何度もそう心の中で思った。









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