同居人はNo.1ホストー3ー完















「ハァー………いつまで、しょげてんだよ。」









呆れた表情をする尚希。








「だってー……初デートなのに……

オシャレしてないし……」








「何?

お前、そのぐらいのことで気にしてたんかよ?」









尚希の言葉にあたしの動きが、ピクリと止まる。









酷い!!酷過ぎる!!







コイツは、女心が全く分かってないっ!!









「だって、デートなのにオシャレしてないとか嫌じゃないの??」








そうだよ!!





彼女が、オシャレしてなかったら嫌でしょ!?







それに、お前ホストでしょ?







ホストって結構見た目とか周りの目を気にするもんでしょ?









「お前……俺様が気にすると思ったのか?」








尚希は、あたしの方を向いて言った。








「えっ……?」









意外な言葉に尚希の整った顔をジッと見つめる。










「俺様が、そんな女の格好をいちいち気にするような奴に見えねぇーだろーが。」









尚希は、そう言ってあたしの顔を見つめ返した。










「…………ごめん……すごい見える。」












「「………………………………………」」










微妙な雰囲気が流れたが、直ぐにその雰囲気は尚希によって壊された。








「まぁ、とにかく。


格好なんて、どうでも良いだろ。


俺と捺海が、楽しめて良い記念になればそれで良いんだよ。

格好なんて関係ねぇーよ。」







おっ、おぉぉぉぉぉ…………!!!!





こっ、コイツ珍しく良いこと言ったよ!!






ちょっと感動したかも。










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