青春電車


私が座って持ち歩ける小さい

参考書を開くと人影が近づいて来た。

「隣、良いですかー?」

顔を上げると谷君が居た。

「た、谷君」

「おっす、なに、西高生は電車でも
勉強?」

谷君は北高の指定のカバンを持って

ピースをしていた。

「う、うん まぁね、テスト近いし」

私が参考書をスクバに直しながら

言うと谷君が私の前に立ち吊革を

掴んだ。

「テスト勉強…偉すぎる!
俺たちは九割型諦めてる人間だらけ

ま、亮介は違うけどな」



< 38 / 65 >

この作品をシェア

pagetop