青春電車
私が座って持ち歩ける小さい
参考書を開くと人影が近づいて来た。
「隣、良いですかー?」
顔を上げると谷君が居た。
「た、谷君」
「おっす、なに、西高生は電車でも
勉強?」
谷君は北高の指定のカバンを持って
ピースをしていた。
「う、うん まぁね、テスト近いし」
私が参考書をスクバに直しながら
言うと谷君が私の前に立ち吊革を
掴んだ。
「テスト勉強…偉すぎる!
俺たちは九割型諦めてる人間だらけ
ま、亮介は違うけどな」