危険な瞳に恋してる
「……紫音って実はお金持ち、だったんだね……」

「そうだね……お金持ち、だとは思ってたけど。
 席の買占めがフツーに出来ちゃうほどだとは、思ってなかったわね~~」

 思わずため息をつく、わたしと柴田に、あきらクンは割り込んだ。

「っていうか、度が過ぎてないか?
 教師の安月給じゃ、ぜっったい、無理な話だよな。
 おい、紫音。
 お前、裏で何、悪い事してるんだよ!?」


 あきらクンのもっともな話に、わたしと紫音は顔を見合わせ……

 ちょっと笑って、声を合わせた。

「「それは。ひ・み・つ」」










  
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