危険な瞳に恋してる
 昼休みに、あんなコトがあった屋上に続く階段を見なくても良いように。

 キスをされそうになった、準備室に入らなくても良いように。

 教材係りは日直にならない事を知っているから。

 テストっていう用事をわざわざ作って、くれたんだ!



 ……村崎先生は。



 本当は、こんなに、優しい。




 テストの束を、職員室に持って行きながら、わたしは、ちょっと泣きそうになった。







 ……わたし。







 村崎先生が………




 ………好き、かもしれない。





 
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