そうして全部溶けてしまえばいい。


それからあたしは醤油を買って篠原はミネラルウォーターを買った。

「ありがとうございましたー」

コンビニをでると太陽がギラギラとあたしたちを照らす。

「おまえ、帰る方向どっち?」

「こっち」

あたしが右方向をさすと偶然なことに篠原も右方向だったので一緒に帰ることになった。

あたしの隣に篠原が歩いていて
篠原の隣にあたしが歩いていることが

不思議でなんだか実感がない。



「てゆうかおっまえ醤油って!超主婦じゃん!」

「う、うるさいなぁ!」


篠原は思っていたよりもよく笑う話しやすいヤツだった。


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