詩集 闇の中の供物
レースの奥の永遠



 レースの奥の永遠


君の足元は
黒いミリタリーブーツ
倒れかけて支えられて
抱きとられて錯乱してる
錯乱より悪い
震えてるのを見られるのが
こんなに
良い

意地の悪い誰かなら
焦らして弄ぶのに
わななく僕の身体を君は
止めようとさらにキツく抱く
その目は少しの濁りすら
許さないから
僕はそこですでに
君に愛される資格などない

わかってるのに
抱きしめるのかな
バレたら捨てられるのかな
あははまだ君に
愛されていたい

僕の胸元には
Lavenderのレース
君と同じ永遠を
その奥に閉じ込めて







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