seven kisses
私達は夜明け前に此処に到着し、海沿いの駐車場に車を停めて、今は仮眠をとっているところ。

何故なら、こうして波を待っているのだ。



車の後部座席をフラットにしただけの寝床は、背の高い風太には少し狭い。

でも、おかげでピッタリくっついて、抱き合って眠れるから幸せ。



サーフィンの時は、いつもこんな風。

楽しみなのは、波に乗ることだけじゃない。

と言うか、風太と一緒にいられる時間は、結局、何でも幸せになっちゃうんだけど。



「風太、もう朝だよ。」

「う~~~~~ん.......。」

「起きないの?」

「起きる。起きるけどぉ.......まだ眠いんだよぉ...........。」

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