リアリストシンデレラ
02 冷蔵庫のプリン




優しい友人Aは言った「その関係がまわり道でも いい方向にいくといいね」

『貴方は優しいね』



あいまいな友人Bは言った「君がいいなら それでもいいけど」

『君はあいまいだね』



純粋な友人Cは言った「そういうひとがタイプだったんだ」

『Cは純粋だね』



冷たい友人Dは言った「関係ない」

『オマエは冷たいね』「いつも通りだ」『そうですか』





だれも「ばかなことやめたら」なんて言わない

私の傷が深いだろうとふんでるから


だれも傷をさわったりしない

まちがえてエグっちゃったら血にまみれて気持ち悪いのはそのだれかだから





それでも エグってくれた 友人Eは

「似たような男を求めて求めて 苦しくて。どうもこうもなくなって 大事に大事にしておいた、とっておきの【友人】Eを 食っちゃった お前は ひどく滑稽に見える。」と 私の隣で言う彼氏Eになっていた。










冷蔵庫のプリン
((がんばってるお前が好きだったのに))
(『くさらない(見捨てない)って、言ったよな?』)
(…あは、ごめん、心配で)
((…信じてもらえなかったってことか))





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