恋の行方〜甘い約束〜
『花梨ちゃん。まさかと思うけど…純を誰かと見間違えただけじゃない?』



「へ?」



『まあ、無理もないわよね。この子昔の面影ほとんどないから…』




昔の面影??



私、この人に会った事あるっていうの??





『花梨ちゃん!約束果たしに戻って来たよ。結婚しよう。』




約束?
結婚!?



わ、私アリサちゃん以外にそんな約束した覚えがないよ!?




「あ、あなた誰よ!?」






『誰って…花梨ちゃん。あなたが会いたがってたアリサちゃんよ?』



アリサちゃんのお母さんが戸惑いながら私に告げる。




は?







『確かに昔の純てば、本当かわいらしい女の子みたいな顔してたものね。こんな風に育ってるとは想像出来ないわよね。』



がっかりした様子で言うアリサちゃんのお母さん。



『ガキだと思って、俺にスカートなんか履かせる母さんの気がしれないよ。』


それに答える純君。



私は恐る恐る、問いかけた。



どうか私の考えが間違いでありますようにと、願いもこめて…



「も…しかして…ア、アリサちゃん?」




にっこりと笑った純君の顔が肯定を示すとわかって、そこで私の思考回路が途切れた…
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