コンプレックス

「ちょっと~!…そういえば、味見はちょこちょこさせてもらってるけど、まだちゃんと南国料理食べさせてもらってないんだけど」

「そうだっけ」

「そうだよー」






私たちは互いに、相手を受け入れられない傷を持ちながら出会い、離れ、それでもなぜか何度でも出会い…


さらにはまた傷を負ったけど…


いつしか互いが、たいせつな存在になっていた。


克服とか意気がらずとも、少しずつ少しずつ…



これからも…ね、タケル。







本日の営業終了後、二人でジェニファーさんをとっちめたのは言うまでもないだろう。




「許して~~~!」




……………。










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