ヤンキー少女は純情ちゃん!



「あたし、なんかした?全く記憶にないんだけど」



慎弥って基本的に無表情だし、何を考えてるのかイマイチ分からない。



から余計に分かりづらい。


「………これ」


慎弥が指差したのはこの前にあたしが手当てした傷。



「……ああ!別にいいのに」

「……とりあえず、明日10時駅前だから」



それだけ言うとすぐ教室を出ていった。


「……なんなの、あの人」

「んー…慎弥さんはさ楓と出かけたいんじゃない?」


いきなり後ろから声が聞こえ、驚きで小さく肩が上がった。



< 287 / 311 >

この作品をシェア

pagetop